しょうぼうじどうしゃじぷた

しょうぼうじどうしゃじぷた 
渡辺茂男 さく
山本忠敬 え 
1963.10.1./1973.5.1.

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おそらく生まれて初めて興味を持ち、乗り物が登場する楽しい絵本と感じた絵本「しょうぼうじどうしゃじぷた」。現代の消防車や救急車とお顔の部分は違うのだが、この作品の絵を見るたびに、働く車の格好良さを感じるのだ。そして、この絵本から思い出すのが、小学校の写生大会。地域の消防署からはしご車とポンプ車が救急車と共にやって来て、全校生徒が写生をしたのだ。絵を描くことに苦手意識があったので、一番簡単だと思った救急車を選んだのだ。消防車は、細かく描き込まなければならない部分がたくさんあるから難しいと思ったのだが、救急車もそうとう難しい写生対象だった。何しろ、救急車は、画用紙の色と同じボディのメインが白である。白色のクレヨンで塗ることしか知らない子どもにとってはどうすればいいのやら、なのである。この絵本に出会ってから、いつかどこかで実物の「じぷた」に出会える日を楽しみにしているのだが、まだ、実現していない。

たからさがし

たからさがし 
なかがわりえこ さく
おおむらゆりこ え
1964.11.1./1973.8.1.



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一人遊びを良くしていました。そして、一人遊びのときは、家にいるお友だちたちがよく話しかけてくれました。この絵本のゆうじ君のように、動物のお友だちがいればもっと面白かったなと思いますが、ぬいぐるみのお友だちたちが一緒に遊んでくれました。
さて、この絵本。ゆうじ君は、うさぎのギックと宝物を巡っていろいろ競争するわけですが、かけっこと相撲で競い合うのは理解できるとして、幅跳びで競争というくだりは驚きました。ギックはうさぎなのですから、ホップステップジャンプとか言って、簡単に決着がつきそうではないですか。ところが、それでも勝負がつかなくて、知恵袋のギックのおばあちゃまのところへ行って決着をつける方法を考えてもらうわけですが、このおばあちゃまの住んでいるお家が可愛らしいのです。最後に出てくるおやつがビスケットに紅茶(たぶん)というのもよく考えると不思議ですよね。何故、かりんとうではいけないのかな、と。

おおきくなるの

おおきくなるの 
ほりうちせいいち さく・え 
1964.6.1.
1975.5.1.


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お誕生日のケーキのろうそくの数のくだりが好き。「わたしはみっつ。」おばあさんのおたんじょうびには「とてもたくさん」ってね。いつもなら、目の敵にしてしまうケムシも、こんな愛嬌のある笑顔で、しかもこんなカラフルなチョウになるのなら少しくらいお花の葉っぱを食べてもいいよっていう気持ちになるかもしれない、なんて殊勝なことを思ったりもします。ただし、実はチョウもあまり好きではないので、本当のところは、そんなこともなかなか思えないのだけれど。
成長して、洋服や靴が身に付けられなくなるということは誰しもが経験していることだけれど、そんな子供時代の経験が大人になっても抜けなくて、毎年洋服を変えたくなるのかしら、と勝手な想像もしています。子どもという時代は、誰もが絶対に通過している年代で、そこでの経験が大きくなるにつれ人生の過ごし方にどれだけ影響を及ぼすのか、と考えれば考えるほど不思議の種は大きくなります。

こぶじいさま

こぶじいさま
日本民話
松居 直 再話
赤羽 末吉 画
1964.1.1.
1974.1.1.


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夜になってお堂に避難したおじいさんが、山奥から現れた鬼たちを見てびくびく様子を伺っているときは、自分もびくびく。鬼たちと楽しむところは、うぉ、すごいなあと思ったものです。おじいさんの額のこぶが厄介ものだと思っていたということに初めて気づいたように思います。ま、確かにこぶがおでこにあったら厄介だとは思いますが、物語は「ひたいに大きなこぶのある、じいさまがいました。」と淡々と始まっているのですから。鬼にこぶを取られたおじいさん。鬼は、明日の晩も来させるつもりで大切なこぶを取ったわけですが、肝心のおじいさんは、約束を守るはずもなく、同じようにこぶに悩む、隣のおじいさんが翌日の晩にのこのこ出かけて行くことに。お話しとしては面白いけれど、いいのかそれで!?と思ったのは確か。難しかったのは「鬼踊り」のあのお歌。リズムがなかなかうまく刻めなくて、何度も読んでやっと納得のリズムで読めるようになりました。