2016年10月23日

もりのでんしゃ

もりのでんしゃ
岸田衿子 さく
中谷千代子 え
1961.11.1.
1985.9.1.


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広場や公園に引退した古い車体が置いてあるのと同じように、森の中にぽつんと置いておかれた電車に起こったお話し。その電車は、森に棲む動物たちの貯蔵庫になり、遊び場になり、避難所にもなるのだけれど、大嵐の夜に、夢と現の境界線がなくなって、夜空へと夢の旅へ。
乗り物が登場し、満月の夜を迎えると、人は不思議と空に昇って行くことを夢見るように思います。いったいどうして、こんな風に思うのでしょう。宇宙への憧れ、それとも、『銀河鉄道の夜』の影響?海外の絵本や物語にもこういう発想ってあるのかしら、と他所の国の作品に盛り込まれる要素の特徴というものを探ってみたくもなりました。
 今回、この物語の舞台の季節はきっと秋だと思い込んでいる自分に気が付き、本当に秋でいいのか自問自答。表紙絵の色合いから秋の印象が強く、おそらく登場する生き物の言動から、秋と感じ取られた作者が秋色の絵に仕上げたのではないかと結論づけてみました。
posted by 花ちゃんとクマの菜葉 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする