かばくん

かばくん 
岸田衿子 作・中谷千代子 画 
1962.9.1./1975.7.1.

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のっしのっしと動くぞう、優雅に長い首を揺らしながら歩くキリン、じゃれあう子ザルとどっしり構えた親ザルの関係が楽しいサル山など、動物園という場所が楽しい場所だと感じていた年代に出会った絵本だ。
動物園の展示形態が見直され、生息地で生きる様子に近い状態を再現する努力が各地の動物園で急速に進み、もうつまんないよ、見世物じゃないんだから、という動物たちのふてくされた姿から打って変わって活き活きとした姿を間近で観る楽しさが増強されている今なら、描かれ方も変わっている可能性がある「かばくん」親子。この絵本の初版が出た1960年代中盤は、野生動物の様子を紹介するようなテレビ番組など動画は少なかった時代、本で文章や写真でしか知ることができなかった数多くの生き物たちを動物園という場所で、実際に目にすることができたのは、貴重な体験に他ならない。図鑑から飛び出た動物を観る事ができるということに感動していた時代の絵本だ。

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