たろうのともだち

たろうのともだち
村山桂子 さく
堀内誠一 え
1967.4.1.
1977.4.1.

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堀内誠一さんは、絵の担当で、文章は村山桂子さんなのだけれど、「堀内誠一さんの」という冠を付けてしまいたくなる絵本「たろう」シリーズの第二弾作品だ。
ここでは、たろう君が登場するまでは、生物界の常として、当たり前の弱者は強者に従うという構図で、小さいものが大きなものの家来になりながら仲間が増えていくのだけれど、たろう君の登場で、「友だちになるなら仲間になってもいいよ」という言葉で、がらりと雰囲気が変わるのだ。お友だちって強弱の関係ではなく、仲良くするものなのだ、ということが。
何よりすごいなと思うのは、絵。登場する生き物が好んで生息する場所等を表現するときは、背景までもがっちりと描き込まれていて情景描写もしており、反対に生き物たちの出会いの場面は、背景の書き込みはなく、会話の緊張感まで伝わってくるというメリハリ。表紙と本文の色合いの違い。文章を読まず、絵を追うだけで物語が伝わってくるという凄さ。

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