うみべのいちにち

うみべのいちにち 
笠野裕一 さく 
316号
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定点観測絵本である。
しかも、その定点が、普通の人では眺めることが出来ない海側から海岸方向を向いているという位置での観測になっている。ドローンが活躍するようになった今なら、ドローンを飛ばしてずっと観測しました、となるところだが、この定点観測はどんな風に実現したのかと想像するのもまた楽しい。ボートに乗って眺めて、空想を膨らませたのか、気球を上げてそこにカメラを取り付けていたのかな、と。
早朝、近所の人がお散歩をする時間帯から、暑い日中を通過して、夕方までの様子が克明に描かれている。文章付きの絵本と違い、描きこまれている物事に起こった出来事を追うと、物語が際限なくできるので、最後までたどり着くのに果てしなく時間がかかる絵本だ。ページごとに時間帯が示されているわけではないのだが、貸し浮き輪、貸しゴムボートのお店の混雑具合、仮設シャワーと海の家の様子から、おおよその時間帯を予想するという楽しみもある。
posted by 花ちゃんとクマの菜葉 at 15:49Comment(0)300号台